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ねころもち ― blog

ねこのこといろいろ ほかのこともいろいろっ≦⌒ω⌒≧З

クロチビ&ミケチビ@あさいんち

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2001年の5月下旬に、お寺に遺棄されたちびっちょ姉妹の“クロチビ”と“ミケチビ”です(2001年5月24日撮影)。段ボール箱に入れられ、ご丁寧にも「このネコを飼ってあげてください。保健所には持っていかないでください」というようなハリガミがしてありました。

このお寺は動物供養も行っているため、こうした遺棄が絶えません。昔は、お寺でも保護をして里親探しを積極的に行っていましたが、その数があまりにも多くなってきてからは里親探しをほとんど行わなくなりました。こうして遺棄された動物は、その日のうちに保健所に連れて行くようになったと住職から聞いたことがあります。これはお寺の方を責めるにはいきません。なぜなら、年におよそ100から200ものニャンたちを面倒をみながら里親探しなどしていられないからです。お宅の玄関の前に同じくらいの数のニャンたちが次から次へと置き去りにされるのを想像できるのならば、この気持ちは分かるはずです。だから、遺棄することは決してその動物たちの幸せにはつながらないのです。

で、この日は午前中に図書館へいく途中、お寺に立ち寄って写真を撮ろうと思い、境内に入るとちょうど住職が段ボール箱を抱えて歩いているところへ出くわしました。聞くと、今朝、遺棄されたばかりでこれから保健所に行くところでした。どうしたものか迷いましたが、結局、預かることになりました。

うちへ連れてきて、体中にたかっているノミを取るために体を洗い、子猫用の粉ミルクを哺乳ビンで与えました。おぼつかない足取りはしていたものの、いたって元気だったので安心しました。もうちょっと大きくなったら、里親探しの開始ですっ≦⌒ω⌒≧З


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“クロチビ”も“ミケチビ”も、その後は元気に育っていきましたが、ある日、大事件が起きてしまいました。その当時、うちには「先住チビ」とともに、外からやって来る「お客ニャン」にもご飯をあげていましたが、その「お客ニャン」の中の“クロ”(♀)が、“クロチビ”の首根っこをくわえて逃げていってしまったのです。

すぐに追いかけましたが、見失ってしまいました。近所の、特に「お客ニャン」の“クロ”がねぐらにしているあたりを中心に探すことにしました。懐中電灯も持たずに追っかけてきたため、月明かりと“クロチビ”が一声でも鳴いてくれることを期待してです。

一時間以上探していたところ、かすかに“クロチビ”の鳴き声が聞こえたような気がしたので、目測とした家の庭に無断で入って探し回ったところ、花壇の横の小さな側溝に横たわっている“クロチビ”を発見することができました。“クロ”もすぐそばに座っていました。“クロ”は、“クロチビ”をネズミとかと間違えたのでしょうか。

側溝に残っていた水で“クロチビ”の体は濡れて、息も絶え絶えでした。急いでうちに戻り、“クロチビ”の体をずっと温め続けました。朝までもってくれればすぐにでも病院へ直行するつもりで用意もしました。そして、“クロチビ”の命は助かったものの、首の骨のところの神経が麻痺しているか、切断されてしまったかで首が座らなくなり、両前足もまったく自由が利かなくなってしまいました。この先、ずっとそうした障害をかかえて生きていかなければならないと診断を受けました。

“クロチビ”の里親探しは行わないことにして、うちでずっと面倒をみることに決めました。しかし、元気な相棒の“ミケチビ”が飛び跳ねているのをみると、“クロチビ”も同じように飛び跳ねたくって仕方がないようです。首を横にして床につけたまま、自由が利かない前足をそのままに、後ろ足だけで歩く姿はとても不憫であり、忍びないものでした。

数日後、“クロチビ”の障害箇所に変化が出てきました。首を自力で持ち上げることが出来るようになったばかりか、まったく動かせなかった両前足も少しずつ動かすことが出来るようになりました。その間、治療とかは受けなかったので、きっと切断されてしまったと思われた神経がただ麻痺していて、それがじょじょに回復していっているのではないかと考えました。そしてさらに数日経過すると、玄関のところの上がり口くらいの高さも上り下りができるくらいになっていきました。首はちょっと傾いたままでしたけれど……。

“クロチビ”の回復は驚くほどのことでしたが事態は急変し、その後、あっという間に体調を崩して、そのまま帰らぬニャンになってしまいました。うちに来て一ヶ月の間にめまぐるしいほどの出来事を体験をした“クロチビ”。そんな“クロチビ”のことを思い出すと、いまでも胸が痛くなります。

「ネコがネコを襲う」ということは、どういうことなのかは今もって解りません。野生動物では同属がその数の調節するというし、恋敵の子を殺害するとかいうことも聞きましたが、このケースに当てはまるのでしょうか。とはいえ、特別な事例ではないことは、クロチビの相棒も同じように公園ニャンによって首根っこをくわえられ、あっという間に首の骨を折られた事例もありましたから、何らかの理由があることと思われます。


写真は「ねころもち/Photo Album」の『I Say a Little Prayer』(2001年5月)より

  1. 2005/05/01(日) 04:56:00|
  2. ├-うちの“チビ”
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12
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コメント

とてもお辛いでしょうけれど,貴重なお話を教えて頂きました。
 これからの猫などのケアや対応の一助になればと,子殺しのことは,一度,自分のブログにまとめようと思っております。誤解や混乱が生じる分野なので,避けて通れないのです。
  1. 2005/05/01(日) 18:49:00 |
  2. URL |
  3. complex_cat #79D/WHSg
  4. [ 編集]

現実を知らない、身勝手な人が多いんですね。(--;
クロチビちゃん、短い生涯だったんですね。
生まれ変わって今度こそ幸せになれますよう。
  1. 2005/05/01(日) 22:22:00 |
  2. URL |
  3. NEKO #79D/WHSg
  4. [ 編集]

鍵コメントさんっ≦⌒ω⌒≧З
昔の話を思い出されてしまったのですね……。
結果として、そのようになってしまったけれど、こうしたことって
あまり知られていませんし、多くの人が「まさかっ」と思うことでしょう。
ご自身を責めながら、その仔を思い続けるよりも、二度と同じ過ちを
冒さないことが一番の供養になるのかもしれませんね。
これは、ボク自身にも言い聞かせていることですけど……。
  1. 2005/05/02(月) 04:23:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ウニャァーっ、complex_catさんっ≦⌒ω⌒≧З
“クロチビ”の事件の後、図書館などでいろいろな本を読みまくりましたが、
これといった回答は導き出せませんでした。
確かにデリケートな側面を含む事象と思います。
今度、complex_catさんがそのまとめられたものをアップされたときは、
ぜひとも読ませていただきます。
  1. 2005/05/02(月) 04:31:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ニャァーっ、NEKOさんっ≦⌒ω⌒≧З
ボクらも、最初は現実は知りませんでしたが、そうしたことにかかわって
いくうちに、いろいろな事が解るようになってきました。
同じ動物として生まれ変わってくるのならば、もう少し時代が経ってからに
してほしいですね。
今は、動物たちにとって必ずしもいい時代とは思えないから……≦ ̄δ ̄≧З
  1. 2005/05/02(月) 04:43:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

猫が猫を殺す・・・やっぱりあるんですね。
私が以前餌やりに行っていた公園の遺棄されたばかりの猫(さくらちゃん)が突然いなくなったのは、ボスに殺されたからだと言っていた人の言葉が蘇りました。ボスはなぜかさくらちゃんには冷たかったと思います。どうして他のコは良くて、さくらはダメなのか・・・人間にはわかりませんね。公園は猫の天国ではないと遺棄する人に知ってもらいたいです。
  1. 2005/05/02(月) 08:49:00 |
  2. URL |
  3. 小雪 #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ちょっとビックリするような内容ですね。
とても小さかったので、本当にねずみと間違えてしまったのでしょうか・・・。
その後の回復は、一緒にいたミケチビと遊びたいと思う気持ちが、よい方向に向かったのでしょうね。
でも、結局なくなってしまったのですね。
残念です。
元はといえば、猫を捨てる人が悪いですよね。
殺すのはかわいそうだから、「誰か飼ってください」とはとても無神経だと思います。
  1. 2005/05/02(月) 20:23:00 |
  2. URL |
  3. kiyokime #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ニャァーっ、小雪さんっ≦⌒ω⌒≧З
決して多くはないと思うけれど、そうしたケースは現実にあります。
どういうことなのかの説明はできませんけれど……。
殺すことまでしないまでも顔を突き合せるだけで、ひどいケンカをすることも
ありますし……。
これこそ、本当にニャンの気持ちにならないと解らないことかもっ≦ ̄□ ̄;≧З
  1. 2005/05/02(月) 22:12:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ニャニャっ、kiyokimeさんっ≦⌒ω⌒≧З
ほんと、責任の押し付けと変わりません。
なぜ、そのニャンをいれた段ボール箱を持ってくる変わりに、自身の手で
対策を講じなかったか! 何か出来なかったかでしょうねっ
≦ ̄δ ̄≧З
  1. 2005/05/02(月) 22:22:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ニャァーっ、鍵コメントさんっ≦⌒ω⌒≧З
そうです。扱いが違うというより、扱いきれないといったほうが正しいで
しょうね。第一、動物の保護センターのような施設ではありませんからね。
その方は知りませんけれど、ボクはほぼ毎日行っていますよ。もう何年もね。
ご飯も持って、病気がひどければ保護しますし、遺棄があれば可能な限り
保護して里親探しをしてってっ≦⌒ω⌒≧З
でも、やっぱり数が尋常ではないですからねぇーっ≦ ̄□ ̄;≧З
  1. 2005/05/02(月) 22:37:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

とりあえず,猫の仔殺しについて,行動生態学の面から書いてみました。
 自分で整理して思ったのですが,ライオンに通じるこのような性質を猫が持っていたとしても,それが生じる条件は非常に限定されております。
ウチのお気楽猫たちにとっては,全く関係ない世界だということを確信しました。nekoromochiさんは,猫の神様が見せてくれたのだと思います。見たくなかったでしょうけれど,関わり方が他の方と違うので,より深いものを目にされたのだと思います。半飼育化の動物は異常行動と区別するのはかなり困難なのですが,もしも異常行動ならば,逆にもっと観察されてもおかしくないと思います。TB,致しました。
  1. 2005/05/12(木) 14:40:00 |
  2. URL |
  3. complex_cat #79D/WHSg
  4. [ 編集]

ニャァーっ、complex_catさんっ≦⌒ω⌒≧З
そうですね。
人間を含む、地球上の動物の行動って統計的に解っているものとかは、
まだまだほんの一側面でしかないでしょうから、稀である行動を説明、解明する
ことって、そう容易いことではないのでしょうね。
今後も、この件についてはいろいろな事例を収集してみようと考えています。
  1. 2005/05/12(木) 19:16:00 |
  2. URL |
  3. nekoromochi #79D/WHSg
  4. [ 編集]

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